志段味古墳群を体感する

体感！しだみ古墳群ミュージアムSHIDAMU（しだみゅー）

古墳群を保存活用するために整備された「歴史の里しだみ古墳群」にはあらゆる古墳が集まっており、実際に見ながら歩いて周ることができます。歴史の里しだみ古墳群内に2019年にオープンした「体感！しだみ古墳群ミュージアムSHIDAMU（しだみゅー）」では、古墳群から出土した副葬品や埴輪の展示、各種体験イベントが楽しめます。

施設の概要

古墳とは、3～7世紀頃に建設された身分の高い人や権力者の墓です。当時、どの程度の力を持っていたのかなどを古墳の大きさや形で比較することができます。SHIDAMUは1700年前から造営された様々な古墳を巡ることのできるガイドツアーや体験活動室、各種展示室などで構成されています。特に人気が高いのは展示室で、古墳群の成り立ちを大画面のアニメーションで学べます。また、円筒埴輪の複製品や古墳の模型など、直接触ることのできる展示物も用意しています。古代衣装を着て撮影できるコーナーや埴輪づくりができる体験活動室なども併設されており、毎年多くの人が訪れています。
ミュージアムに一歩踏み入れるとまずは大きな壁画が目に入ります。これは絵本作家のいわいとしお氏による壁画で、当時の人々の暮らしを再現しています。施設内に配置されているソファーやクッションも古墳の形をしており、製作しているのは古墳クッションで有名な宇宙椅子のフクトククニヲ氏です。ミュージアム内にあるショップではオリジナルの古墳クッションも購入できます。

体験活動室

ファミリーに人気なのが埴輪や勾玉づくりを体験できる体験活動室です。埴輪は「円筒埴輪」「巫女形埴輪」「にわとり形埴輪」の3種類の中から選べます。スタッフが丁寧に教えてくれるので子どもでも安心です。焼いたような風合いが楽しめる土粘土を使用しながら形成していきます。出来上がった埴輪は箱に入れてくれるので安心して持ち帰ることができます。持ち帰って3日ほど乾燥させたら完成です。子どもの自由研究として活用されることも多いようです。
また、気軽に遊びながら古墳に親しめる「こどもこふん」も人気があります。こちらには古墳の玩具や絵本が揃っています。

実際に古墳を見学する

ミュージアム内で古墳について学んだ後は実際に古墳を見学できます。敷地内にはいくつかの古墳が点在しており、大小様々な形をしています。その中でも最も大きい古墳が「白鳥塚古墳」で、墳長115mと非常に見応えがあります。